カテゴリー : 2018年の作品

荒野でのこと

日本海を見に行く、というのが昨年の私の目標であった。残念ながら、達成することができないまま新しい年を迎えてしまった。なぜ日本海を見に行くという目標にしたのか……正直に言えば特別な理由など何もない。単純に、今まで日本海を見たことがないからという、ただそれだけである。仕事が落ち着いたら、お金に余裕ができたら、などと考えていたが、現実はそれほど甘くはなかったのである。日本海どころか、昨年の暮れには、県内に一ミリたりとも海岸線がない栃木県に長期出張という、まったく想像すらしていなかった目に遭ってしまった。仕方がないと言えば、仕方がない。ちなみに、数年前に体重を減らすという目標を立てていたこともあったが、昨年はそれを達成することはできた。もちろん、体重を減らすというのは、とうに諦めていたというか、どうでもよくなっていたので、あえてそれを年間の目標にしようなどとは思わなかったのだが。不思議と、目標に挙げることをやめたら、達成できてしまった。一年の計は元旦にあり、と言うが、さて今年の目標は何にしたものか。

ところで今年こそは何をしようかとか、何ができようかとか、そんなことを考えたとしても、一年365日という限られた時間の中で何かを成し遂げるというのは、なかなか容易なことではないようにも思えてくる。それとも、私の努力が足りないだけなのだろうか。何かをしようと決めても、結局は何もしないかもしれないことへの、ただの言い訳なのだろうか。そんな一年のことで悶々としているとき、ふと思い出したことがある。遠い昔、荒野を四十年間さまよったイスラエルの民がいたということを。
続きを読む