カテゴリー : 使徒の働き

テオピロへ 1

昔、テオピロというローマ人の役人がいた。彼の長年の友人にルカという名のユダヤ人の医者がいた。

いや、正確には医者だった、と言うべきだろうか。かつては少しばかり名の知られた医者だった。人々からの信頼も厚かった。歳をを重ねても旺盛な探求心は衰えることなく、なかなか頭の切れる男だった。ところがどうしたことか、ユダヤ人の指導者から敵視されていたイエス・キリストという人物に対して信仰を持つようになった。それからというもの、彼はイエス・キリストについて人々に教えるために、地中海沿岸の諸地方を巡り歩くようになった。彼や彼の仲間の話を聞くうち、テオピロもローマ人でありながら、心動かされキリストに対して信仰を持つに至った。
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