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良妻への道

いつの時代か正確なことは分からないが、昔々のことは確かである。マサという国にレムエルという名の王がいた。そして箴言を締めくくるべく最後の章の著者はイスラエルの王ソロモンではなく、マサの王レムエルのようである。しかしレムエルがマサの王であったこと以外に、果たしてどのような人物であったのか、何の手掛かりもない。前章の著者であるマサ人ヤケの子アグルもそうであったように、聖書の他の箇所には登場しないのだから仕方ない。一説では、レムエルというのは実はソロモンのことであるとも言われている。もしかしたらそうかもしれないし、そうでないかもしれない。私には分からないし、おそらく誰一人として真実を知る者はいないだろう。

ところで箴言31章は、女性が中心となって書かれているかのような印象を受ける。まず前半部分はレムエルが母から伝えられたという戒めの言葉について書かれている。改めて考えてみるに、ソロモンは父から教えられた言葉を残しているのだが、レムエルは母の言葉を記しているのである。そう考えると、やはりこれはソロモンとは別の人物によって書かれたのではないかと思うのだ。さて話がわき道に逸れてしまいそうになったが、この章の後半部分は妻のあるべき姿、いわゆる良妻とはどのようなものかについて書かれている。私にとってはいかにも、と思われる言葉ではあるが、おそらく妻にとってもは耳に痛い言葉かもしれない。例えばこのような具合である。「しっかりした妻をだれが見つけることができよう。彼女の値うちは真珠よりもはるかに尊い。」(箴言31章10節)
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